SSSG攻略日記

セガハードを一生遊ぶブログ

セガハード 良いノベルゲー 悪いノベルゲー ベスト&ワースト10

本日は「Ever17 -the end of eternity-」が発売されて20周年ということで、ノベルゲームのベスト&ワースト10を紹介します。ノベルゲームの定義が難しいところですが、とりあえず選択肢のみで文章を読み進めるゲームで、それ以外の要素は場所移動くらいのものとしています。

動画

動画でもまとめておりますので、映像込みでご覧になりたい方はどうぞ。

ランキング

BEST & WORST #10

ワースト10位 July(DC)

ドリームキャストのローンチソフトの一つ。ノスタラダムスの大予言をベースにした世紀末サスペンスで、2人の主人公の視点をザッピングしながら物語を進めていくのが特徴。シナリオ自体はそこそこ評価されていたようですが、音声や絵の動きが全くなく、ドリームキャストで出す意義が感じられませんでした。

ベスト10位 みずいろ(DC)

恋愛ゲームのお約束を踏襲した、ユーザーの期待を裏切らないヒロインたちとの、ドラマチックで王道な恋愛が楽しめるビジュアルノベル。シナリオによって、キャラクターの初期設定や性格まで変化するという、いわばパラレルワールドのような構造になっています。ドリームキャスト版では新ヒロインも追加されました

BEST & WORST #9

ワースト9位 井上涼子 ~ルームメイト~(DC)

リアルタイムと連動して、女子高生と同居生活を送るという独特なシステムだった「ルームメイト」を、ビジュアルノベル化してドリームキャストへ移植。しかし、音声をオフにできない上にスキップもできず、テキストの自動送りや途中セーブもないなど、この手のゲームとしては、かなり不親切な作りとなっています。

ベスト9位 メモリーズオフ セカンド(DC)

人気ノベルゲーム「メモリーズオフ」の続編。ストーリー的な繋がりはないが、随所に前作ネタも散りばめられています。この手のゲームを作り慣れているキッドだけに、システムまわりについては文句なしで、ストーリーや音楽の質も高く、「かけがえのない想い」というテーマで、シリアスな恋模様を描いています。

BEST & WORST #8

ワースト8位 犯行写真 ~縛られた少女たちの見たものは?~(SS)

実写でストーリーが展開するサウンドノベル。タイトルからすると、アブノーマルなものを期待してしまうが完全にタイトル詐欺。アイドルを撮影して自分だけのアルバムが作れるのが目玉だったが、露出度はそこまでではなく、被写体も有名なグラドルというわけでもないので、イマイチありがたみは感じられませんでした。

ベスト8位 Ever17 -the out of infinity-(DC)

サスペンスに恋愛を散りばめたシリアスタッチのビジュアルノベル。シナリオをすべてクリアしないと、物語の全貌が見えてこないが、ストーリーの多様性と奥深さ、快適なシステム周りで、繰り返しプレイが苦にならない。そして、全ての謎が解けた時の充実感は、それまでの苦労を納得させるに値します。

BEST & WORST #7

ワースト7位 お嬢様を狙え!!(SS)

声優にAV女優を起用したことで話題となった恋愛アドベンチャー。エッチシーンは、元のパソコン版よりはマイルドだが、家庭用にしてはかなり際どい性描写となっている。しかし、エッチシーンは、本職のAV女優が演じれば臨場感が高まるという短絡的思考は見事に崩壊しています。

ベスト7位 Never7 -the end of infinity-(DC)

よくある恋愛ものとは一線を画す重厚なストーリーが大好評だった「インフィニティー」の移植版だが、PS版では解明されなかった、タイムスリップなどの謎が明らかにされており、正に完全版ともいえる内容。一般公募された追加シナリオのダウンロードサービスといった、意欲的な試みも行われていました。

BEST & WORST #6

ワースト6位 ゲゲゲの鬼太郎 幻冬怪奇譚

水木しげる原作の人気アニメをサウンドノベル化。キャラクターゲームながら、子供向けではなく大人向けな内容の作品となっている。立体音響を駆使したサウンド面はかなり力が入っていたが、システムがスーパーファミコン時代のサウンドノベルそのままの古臭さで、いろいろと不親切さが目立ちました。

ベスト6位 水夏 -SUIKA-

パソコンでヒットしたアダルトゲームの移植版。主人公やヒロインが異なる4つの章で構成され、最後の第4章で物語が収束するという独特の展開となっている。見た目と違ってディープな内容で、巧妙な物語のトリックや、意表をついた結末など、ストーリー面での評価が絶大でした。

BEST & WORST #5

ワースト5位 NIGHTRUTH ~Explanation of the paranormal~ "Maria"(SS)

次々と起こるミステリーや超常現象をテーマとしたテキストアドベンチャーの第2弾。選択肢を廃止するという思い切ったことをしてますが、その分文章で読ませるのかというとそうでもなく、妙な言い回しや、誤字脱字の多さは前作同様。グラフィックだけは前作から格段に進歩しています。

ベスト5位 Kanon(DC)

パソコンで絶大な支持を受けたアダルトゲームの全年齢対象版が、豪華声優陣によるフルボイス仕様となってドリームキャストに移植。ほのぼのとした雰囲気のヒロインたちが魅力的なハートフルストーリーで、物語終盤の泣ける展開や、それをサポートする幻想的なBGMも評価が高いです。

BEST & WORST #4

ワースト4位 吉亜の丘で寝ころんで…(DC)

パソコンのアダルトゲームの移植版で、グラフィックやシナリオの追加・修正が施されており、特にシナリオ面では、パソコン版では解明されなかった謎が補完されています。ただ、ハードなエロスが売りだっただけに、エロを抜いたら味気のない平凡なギャルゲーに陥る典型的な作品となってしまいました。

ベスト4位 AIR(DC)

逆に、エロを抜いたことがプラスになった作品の代表格が、このエアーです。元々、商業的な事情でアダルト要素が組み込まれていたが、それが邪魔とさえ言われていた作品でした。家族をテーマに、泣き所をしっかりと抑えたストーリーと、プレイヤーの感情を揺さぶるBGMは絶品です。

BEST & WORST #3

ワースト3位 NIGHTRUTH Explanation of the paranormal #01"闇の扉"

豪華スタッフでシリーズ化もされたナイトゥルースの原点。しかし、文章が重要なテキストアドベンチャーなのに、クドくて日本語としてもおかしな言い回しや、誤字脱字のオンパレードで、女教師の髪の毛を見るかお尻を見るかで展開が変わる、適当すぎるシナリオ分岐など、ツッコミどころが満載でした。

ベスト3位 街

サウンドノベルのパイオニアチュンソフトが贈るサターンオリジナルのサウンドノベル。渋谷を舞台にいくつものシナリオが同時進行で絡み合っており、そのゲーム性の高さは、読ませるだけだったこれまでのサウンドノベルの常識を覆しています。ネガティブに捉えられがちな実写映像も、このゲームにはフィットしていました。

BEST & WORST #2

ワースト2位 HAPPY LESSON(DC)

天涯孤独な主人公の元に、突然5人のママがおしかけてきて同居生活が始まるという、妄想全開なドタバタストーリー。稚拙な文章と不安定な作画でゲーム自体の評価も低かったが、ノーマルエンドを一度見ると、他のエンディングが見れなくなるという致命的なバグまで搭載されていました。

ベスト2位 機動戦艦ナデシコ The blank of 3years

人気アニメ、機動戦艦ナデシコを題材にしたサウンドノベル。ストーリーはTVアニメと劇場版の間を補完する内容となっています。フルボイス仕様やコレクション要素の高さなど、ファンには嬉しい作り込みで、人格マトリクスによる分岐など、選択肢だけではないゲーム性の高さも特筆すべき点でした。

BEST & WORST #1

ワースト1位 桜通信 ~Remaking Memories~(SS)

遊心の人気コミックを題材にしたテキストアドベンチャーゲーム。原作を再現しつつも、選択肢によっては原作と違った展開も楽しめるのだが、原作とはかけ離れたタッチのグラフィック、飛ばせない上に画質の粗いムービー、会話の度に止まるBGMなど、とにかく作り込みの甘さが目立ちました。

ベスト1位 久遠の絆 再臨詔(DC)

プレステで好評だった久遠の絆の移植版。グラフィックやシステムの改良、新シナリオの追加が施されています。平安から現代まで連なる壮大で物悲しいストーリーに、それを支えるグラフィックやBGMも秀逸で、読者レースにおいて初登場1位を獲得する快挙を達成しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ほぼ恋愛ゲームで埋め尽くされていますが、純粋なサスペンスやミステリー系のものだと、クリッカブルやコマンド総当りなタイプが多いので仕方ないところでしょう。そんな中で3位にランクインした「街」はさすがといったところです。2位の「機動戦艦ナデシコ」ともども、単なる読ませるだけのサウンドノベルの域を超えていて、この手のゲームを「紙芝居ゲーム」と忌避している人たちにも遊んで欲しい名作です。逆に1位の「久遠の絆」は、紙芝居ゲームが苦手な人には厳しいでしょうか。とにかく話が長いです。