「ぷよぷよ通」は、大人気パズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズの第2作目で、アーケード版の魅力を家庭用に完全移植した作品です。カラフルな「ぷよ」を操作して同色4つ以上をつなげて消すシンプルなルールはそのままに、「相殺」「クイックターン」「全消しボーナス」などの新システムを追加し、奥深い対戦が楽しめます。後発のセガサターン版は、新たに4人の新キャラが追加され、漫才デモがフルボイスで復活した他、全キャラと対戦できる「通」モードや「練習」モードが追加されています。その対戦バランスの良さから、今でもシリーズ最高傑作と言われることも少なくありません。
作品データ
海外タイトル | 未発売 |
発売日 | 1994年12月2日(MD) 1994年12月16日(GG) 1995年10月27日(SS) |
発売元 | コンパイル |
開発元 | コンパイル |
機種 | メガドライブ ゲームギア セガサターン |
ジャンル | アクションパズル |
プレイ人数 | 1~2人用 |
媒体(容量) | ROM(16M)(MD) ROM(4M)(GG) CD-ROM(1枚)(SS) |
価格(税抜) | 6800円(MD) 3800円(GG) 4800円(SS) |
型番 | T-66013(MD) T-66037(GG) T-6601G(SS) |
周辺機器 | 対戦ケーブル対応(GG) |
備考 | |
雑誌レビュー | BEEP!メガドライブ 7.75(MD) 7.25(GG) セガサターンマガジン 7.0(SS) |
読者レース | 8.5853(MD) 8.2596(GG) 7.6847(SS) |
ゲーム成績表 | 24.88(MD) 23.61(SS) |
推定売上本数 | 10.7万本(MD)*1 30万3780本(SS) |
オープニング&エンディング動画
メガドライブ版
メガドライブ版はノーマルサタン版のノーマルエンディングです。
セガサターン版
セガサターン版はマスクドサタンの真のエンディングです。
キャラクター別傾向と対策
隠しキャラは出すのがしんどいので除外してます。また、メガドライブ版とセガサターン版ではアルゴリズムが若干異なっていて、メガドライブ版のほうが敵キャラが強い傾向があります(特に序盤のキャラは)。ここではメガドライブ版での傾向と対策となります。
スケルトン-T
前作でも登場したお茶をこよなく愛するガイコツくん。第一階層では、ぷよの回転ができないキャラが多いですが、このスケルトン-Tに至ってはぷよの加速落下もできません。これは前作でも同じで、ゲーム中明らかな最弱キャラとなっています。
ウィル・オー・ウィスプ
いつも笑顔を絶やさず、ニコニコぷかぷか浮かんでいる火の玉。ぷよの回転はできるものの、フィールドの最上部で1回しするだけ。加速落下もできるようになりますが、恐る恐るといった感じで、ちょろっと加速させる程度でおぼつかない。
スキヤポデス
かわいい顔の一本足のお化け。ウィル・オー・ウィスプとほぼ似た感じで、加速落下のストロークが若干長くなっただけ。ぷよをどこに落とすか迷っている感じで、常にぷよを左右に移動させているが、的確な場所に落とすことはない。
トリオ・ザ・バンシー
元気が取り柄のにぎやかな3人組。加速落下のストロークがさらに長くなります。これまでのキャラは適当にぷよを落としていましたが、連鎖こそ組んでこないものの、消せるぷよは確実に消してきます。ただし、回転は相変わらずできないので、おじゃまぷよなどで選択肢がせばまると詰まります。
のみ
ご丁寧に字幕で居場所を教えてくれる小さな体ののみ。落下速度のストロークはバンシーより短い。ぷよを回転できないながらも連鎖への意識が感じられ、うまくいくことは少ないが、たまに偶然で大連鎖が決まることもある。
ももも
商売道具を詰め込んだリュックを背負ったモンスター。バンシーに近く、連鎖よりも確実に消してくるタイプです。
バロメッツ
花から羊の顔を出したかわいいモンスター。ここからいきなり敵が強くなります。ぷよを回転できるようになる上に、加速落下もしっかりするようになります。フィールドの右側に意識的にぷよを積み上げてきますが、意図的というよりフィーリング気味に3連鎖程度は当たり前に仕掛けてくるので、第一階層では一番厄介な相手かも。
ミニゾンビ
ゾンビの小さい版だが、小さくても立派に発酵している。かなり連鎖を意識して組んできて、2連鎖を多用してきます。その分、一発の怖さという点ではバロメッツには劣る感じ。左から3列目(この列が詰まると負けになる)だけに縦に長く並べる傾向があるので、見ていてかなり危なっかしい。
パノッティ
ここから第二階層。まずは笛をこよなく愛する笛吹き小僧のパノッティ。スピードは速いがそこそこ的確で、単発と2連鎖で小気味よく攻撃してきます。
うろこさかなびと
上半身が人間で下半身が魚の、いわゆる人魚。単発と2連鎖でガンガン仕掛けてくるパノッティに似たアルゴリズムだが、パノッティよりも的確さがより高くなった感じで、より強敵です。
のほほ
のほほ~んとしたカエル。フィールドの右半分にぷよを適当に積み上げてフィーリング連鎖を狙ってくる。この戦法は「カエル積み」という通称で呼ばれ、有効な戦術のひとつとしても定着しているのですが、その名前の由来はこのキャラクターである。不発に終わることもあるが、ハマったときの一発の大きさは脅威です。
ふたごのケットシー
かわいい双子の子猫。フィールドの右側にぷよを積み上げる、のほほに似た戦法だが、こちらはある程度連鎖を狙っている感じはするし、消せるときにはしっかり消してくる印象。その分一発の怖さという点で劣るものの、安定感はあります。
ふふふ
金庫の上に乗った金魚。序盤は不規則に何列か高く積み上げてきますが、左から3列目でも平気で積み上げてくるので危なっかしさはある。あまり固めて積まないので、のほほほどの爆発力はなく、中盤以降は単発や2連鎖を多用する平凡な戦法になる。
マミー
全身を包帯で覆っている謎の女。こいつも縦に高く積み上げてきますが、危険な左から3列目に積み上げることなく、ハーピーほど極端ではないものの、両サイドを中心に積み上げてきます。一見フィーリングのようにみえて、ちゃんと計算している気配もあり、第二階層最後の敵らしく、第二階層では最強クラスです。
さそりまん
関西弁を話す謎のさそり。ここからは第三階層。敵の強さよりも、速くなるぷよの落下速度が曲者です。こいつ自体の攻撃は単発消し中心で地味ながらも、ぷよの落下速度が速くなるために、少量のおじゃまぷよが矢継ぎ早に送られてくるので鬱陶しいです。
サムライモール
武士道を重んじる侍。こいつも単発消しをひたすら狙ってくるセコいキャラ。
ハーピー
抜群の歌唱力を自負する女性。前作同様、フィールドの両端にぷよを積み上げてフィーリング連鎖を狙う、元祖両端積みを得意とする。両端は絶対に天井まで積み上げる徹底ぶりです。ハマるとさすがにデカい。
パララ
無口な商売人。ハーピーほど極端ではないものの、ぷよを高く積み上げる傾向があるフィーリング系の戦術。積み上げる列の場所や数は一定ではなく、3列に積み上げることが多い。当然ハマったときの一撃は怖いです。
ナスグレイブ
ぬいぐるみのような茄子。第三階層最後のキャラですが、さそりまんやサムライモールと同じで、ひたすら地味に単発消しを狙ってくるので、ラスボス感はありません。
すけとうだら
大会の荒波にもまれた半魚人。ここから第四階層。ぷよの落下速度がさらに上がり、初心者だとかなり厳しい戦いになってきます。すけとうだらは、ぷよが出てきた順番に回転もせずに隅からきれいに並べていく几帳面な戦法をとってくる。5段目くらいまで積み上がると、そこから単発でぷよを消していき、下の段が空くと、再びそこにぷよを埋めてきます。それゆえに偶然に大連鎖が炸裂する確率は、他のフィーリング系のキャラよりは低いと思われる。
まもの
見た目のかわいさがコンプレックスの魔物。すけとうだらに似て5段目あたりまできっちり敷き詰めてくる戦法だが、危険ポイントの左から3列目だけは空けておき、そこからフィーリング連鎖を狙ってくる。ある程度は連鎖も考慮して積んでいる気配もあって、この階層では最強クラスの強敵です。
ウィッチ
ほうきを持った古典的な魔法使いの女の子。単発消しと2連鎖を中心に速攻をしかけてくるオーソドックスなタイプ。その分一発の怖さがないので、第四階層の中では最も与し易い相手かも。
パキスタ
フランス語を得意とする商人。同じ商人だったパララと非常によく似た戦法で、縦に高く積み上げてのフィーリング連鎖狙いで、第四階層の中では爆発力という点ではまものとタメを張ります。
ミノタウロス
斧を振り回す凶暴な牛。その豪快さとは裏腹に、小気味よく単発消しと2連鎖中心に速攻をしてくるタイプ。階層がさらに上がってぷよの落下速度がさらに増しているので、単発消しでもそこそこの凶器ではある。
ドラコケンタウロス
人間とドラゴンのハーフ。ミノタウロスとほぼ同様の戦術。この階層はこの2人しかおらず、どちらも速攻タイプなので、ある程度ゲームに慣れてくれば、そこまで苦労する階層ではなさそうです。
シェゾ・ウィグィィ
銀髪の美形魔導師。単発消しと2連鎖を狙ってくるオーソドックスなタイプだが、ここまでくるとスピードが半端ないので、下手に大連鎖を狙ってもすぐに潰されてしまう。
ルルー
扇子を片手に気高い笑い声を飛ばす高飛車な女の子。無意味な単発消しはあまりしてこず、これまでの中では最も連鎖や同時消しなどへの意識の高いキャラ。危険な状況でも連鎖を狙って墓穴を掘ることもあるのは御愛嬌。
サタン
ぷよぷよ地獄の創始者であり、塔最後の敵。戦法はルルーとそこまで変わらない感じだが、ぷよの落下速度も加味すれば、ラスボスらしく最強といっていいかと思います。ちなみに、真のラスボスとしてマスクドサタンもいますが、ノーマルのサタンと大した違いは感じられませんでした。
裏技
裏技は動画でも解説しています。
バトルモード変更
モード選択画面で、「OPTION」にカーソルを合わせて、2PパッドのAとBとCボタンを同時に押します。すると、「I/O TEST」の項目に「BATTLE MODE」が出現。このモードでは、対戦時のルールを、先取制かポイント制かのどちらかで選ぶことができます。例えば3戦勝負なら、2連勝すれば先取制ならゲーム終了ですが、ポイント制だと最後まで戦います。ただし、3戦目で逆転することはないので実質的には似たようなものです。
※メガドライブ版のみ
隠しキャラクター
レベル1からレベル5の階層には隠しキャラクターが存在し、すべての敵を倒した時に、クリアできる規定の経験値を満たしていないと、延長線に突入して、それぞれの階に応じて5人の隠しキャラクターが出現します。以下が各階層の隠しキャラクターと満たしてはいけない規定の経験値ですが、階層が低いほど難易度は高くなり、第一階層にいたっては、1体あたり1800ポイントほどで倒す必要がある。経験値は連鎖だけでなく、ぷよの高速落下でも増えていきます。なお、延長線でも規定の経験値に届かなかった場合はゲームオーバーになります。
階層 | 隠しキャラ | MD/SS版 | GG版 |
LEVEL1 | マスクドサタン | 15000 | 25000 |
LEVEL2 | アウルベア | 45000 | 70000 |
LEVEL3 | ゾンビ | 80000 | 120000 |
LEVEL4 | ドラゴン | 120000 | 160000 |
LEVEL5 | ぞう大魔王 | 150000 | 200000 |
隠しキャラ簡単出現法
レベル1限定ですが、隠しキャラクターを楽に出現させる方法があります。まずは同じ色のぷよを3つ以上固めておき、いつでも消せる状態にしておき、画面写真のように真ん中一列を空けて縦にぷよを重ねておきます。後は、固めたのと同じ色のぷよを間の隙間に入れて回転ボタンを連打して、ひたすらクイックターンを繰り返します。するとぷよは一生落下しません。ゲーム開始から300秒を過ぎると相殺が解除されるので、そこでぷよを落として消します。時間経過によって、おじゃまぷよのレートが低くなっているため、単発消しでも大量のおじゃまぷよを送れます。あとはぷよを回すなどして、相手がバタンキューするまで粘れば、わずかな経験値で勝利することができるので、隠しキャラクターが出しやすくなります。
オプションでCOMレベルをイージーにすれば、この戦法はレベル2でも使うことができます。ただし、レベル1よりは難易度が高いので、ぷよを消すときははなるべく5個以上にして送るおじゃまぷよを増やしたほうがいいと思います。また、オプションで相殺をオフにしてしまえば、300秒まで待つ必要はなくなります。それでもおじゃまぷよレートを最低にするには256秒まで待つ必要があります。それと、長時間の連打が必要なので、連射パッドを使うことを推奨します。
なお、ゲームギア版ではこの戦法は使えません。
マスクドサタン
ラスボス戦までノーコンティニューで進み、かつ18万点以上獲得していると、ラスボスが通常のサタンではなくマスクドサタンに変わり、倒したときのエンディングも変化する。ただし、ゲームギア版は、バグのために条件を満たしても出現しません。なお、メガドライブ版では、第一階層の隠しキャラクターのマスクドサタンを倒した場合は、ラスボスがノーマルのサタンでも真のエンディングになります。
キャラクターセレクト
セガサターン版のみに存在する「通モード」を一度クリアし、「おしまい」と表示されたそのセーブファイルをロードすると、好きなキャラクターと対戦できるようになります。ただし、これでサタンに勝利してもエンディングは流れません。
ぷよの色を変える
電源を入れてセガロゴが表示されたら、1と2ボタンを押しながらスタートボタンを押します。この状態でひとりでぷよぷよモードを始めると、通常とは違う形のぷよが出現します。
※ゲームギア版のみ
ぷよが人型に変化
電源を入れてコンパイルのロゴが表示されたら、左、上、左、2、1の順にボタンを押します。効果音が鳴ったら成功で、この状態でひとりでぷよぷよモードを始めると、ぷよが人間の形に変化します。
※ゲームギア版のみ
ぷよがキャラクターに変化
電源を入れてコンパイルのロゴが表示されたら、上、1、下、2、右、1、左、2というコマンドを16回繰り返します。効果音が鳴ったら成功で、この状態でひとりでぷよぷよモードを始めると、ぷよがキャラクターに変化します。
※ゲームギア版のみ
参考文献
*1:専門誌の売上ポイントから独自に算出