発売日: 1992年11月8日/1993年4月23日(メガCD版)
販売: 光栄
機種: メガドライブ
ジャンル: 歴史シミュレーション
価格: 14800円
製品番号: T-76093/T-76014(メガCD版)
光栄の定番歴史シミュレーションゲーム「三國志」シリーズの第3作目。国単位から都市単位での攻略となったのはこの作品から。戦場が立体的になったり、一騎討ちなどビジュアルシーンも力が入っていたりと、これまでに比べてグラフィック面が垢抜けており、かなりとっつきやすくなった印象。新君主や新武将に漢字が使えるようになったのも嬉しい新要素でした。後にメガCD版も発売され、新シナリオやアニメデモが追加された他、サウンドウェアや武将ファイルなども付いてきましたが、頻繁なアクセスでテンポが悪く、本体だけではセーブできないセーブデータの大きさに、据え置きされた高額な値段も相まってかなりの不評を買ってしまいました。
武将能力ランキング
動画ではトップ50までまとめてあり、ワースト10も紹介しています。ここでは上位20まで紹介いたします。
1位 周瑜
59位(Ⅰ)→1位(Ⅱ)→1位(Ⅲ)
「Ⅱ」に続いて2作連続での1位となりました。初代は武力が低評価だった上に、運勢というパラメータがあって、早死にしていたためにここで大きくポイントを失っていました。「Ⅲ」は知力と魅力の高さに加え、今作から加わった「水指(水軍指揮)」で満点評価となっています。さすがは赤壁の英雄ですね。
1位 趙雲
3位(Ⅰ)→6位(Ⅱ)→1位(Ⅲ)
同率の1位は趙雲でした。3作全てで上位に入っており、安定して評価を受けています。トップクラスの武力で知力系もかなり高いのが安定している要因です。
3位 曹操
2位(Ⅰ)→12位(Ⅱ)→3位(Ⅲ)
僅か2ポイント差で悲願の1位奪取はならず。前作では義理と人徳の2項目でポイントを失ってしまい、よもやのトップ10落ちでしたが、今作では華麗に復活。ただ、水指の数値が低く、それが響いてしまいました。やはり赤壁での大敗が原因でしょう。
4位 陸遜
23位(Ⅰ)→7位(Ⅱ)→4位(Ⅲ)
バランスよく全体的に数値が高いですが、中でも99の水指が優秀です。水指に関しては呉が圧倒的に優位なため、全体でも呉が強い印象ですね。まあ、「Ⅱ」でも呉が上位を独占してましたけどね。
5位 関羽
18位(Ⅰ)→10位(Ⅱ)→5位(Ⅲ)
ここまで思ったほどの順位ではありませんでしたが、「Ⅲ」でようやくトップ5入りを果たしました。「Ⅰ」は非業の死を遂げていたこともあって運勢が低く、「Ⅱ」では義理堅さから野望の数値が低かったというのが、順位の低さの要因。今作も政治がやや低めですが、過去作ほど足を引っ張るパラメータはありませんでした。
5位 諸葛亮
11位(Ⅰ)→8位(Ⅱ)→5位(Ⅲ)
同率の5位は諸葛亮。武力がこれまでで一番低い評価となっていますが、指揮能力がそれを補って、こちらも同率で初のトップ5入りを果たしました。知力は当然今回もマックの100点評価です。
7位 孫権
1位(Ⅰ)→3位(Ⅱ)→7位(Ⅲ)
初代の王者・孫権がトップ3から陥落しての7位。オール90点以上と圧倒的だった初代と比べると、数値はかなり落ち着いてしまいました。
7位 孫策
40位(Ⅰ)→2位(Ⅱ)→7位(Ⅲ)
弟と同率の7位は孫策。前作では1ポイント差の2位と、玉座が見えていたのですが、6項目中5項目が90点台だった「Ⅱ」と比較すると、90点台が2項目のみと、数値が全体的に落ちてしまいました。
9位 司馬懿
4位(Ⅰ)→9位(Ⅱ)→9位(Ⅲ)
9位は諸葛亮の好敵手だった司馬懿。初代では諸葛亮を完璧に上回ったものの、ここ2作は連敗となっています。初代では武力が83だったんですね。
10位 孫堅
67位(Ⅰ)→17位(Ⅱ)→10位(Ⅲ)
孫策・孫権の父もトップ10入りで、呉の名君主が3代揃い踏みです。孫策と同じように非業の死を遂げているので、「Ⅰ」では運勢が低かった上に、身体のパラメータもかなり低くて、67位とこのクラスの君主にしてはかなりの低順位でした。
11位から20位は以下のとおりです。
11位 姜維 12位(Ⅰ)→5位(Ⅱ)→11位(Ⅲ)
12位 鄧艾 未登場(Ⅰ)→48位(Ⅱ)→12位(Ⅲ)
13位 龐統 61位(Ⅰ)→11位(Ⅱ)→13位(Ⅲ)
14位 徐庶 23位(Ⅰ)→28位(Ⅱ)→14位(Ⅲ)
15位 呂蒙 30位(Ⅰ)→15位(Ⅱ)→15位(Ⅲ)
16位 魯粛 50位(Ⅰ)→22位(Ⅱ)→16位(Ⅲ)
17位 張遼 6位(Ⅰ)→13位(Ⅱ)→17位(Ⅲ)
18位 黄忠 10位(Ⅰ)→18位(Ⅱ)→18位(Ⅲ)
19位 陸抗 未登場(Ⅰ)→未登場(Ⅱ)→19位(Ⅲ)
20位 郝昭 9位(Ⅰ)→20位(Ⅱ)→20位(Ⅲ)
裏技
隠しイベント「三顧の礼」
史実モードのシナリオ3を選び、劉備でプレイする。他国には攻め込まず、206年12月まで最初にいる新野だけを領土にしておくと、207年1月に司馬徽が劉備のもとにやってくる。司馬徽に会うと諸葛亮の話題が出るので、彼の草盧を訪ねる。1月と2月は留守だが、3月にもう一度訪ねると会うことができ、諸葛亮を軍師として迎えることができる。
隠しイベント「江東の二張」
史実モードのシナリオ2を選び、孫策でプレイする。他国には攻め込まず、196年1月まで最初にいる蘆江だけを領土にしておくと、朱治が玉璽を質に袁術から兵を借りるようにすすめてくる。承知すると兵と軍馬が手に入る。また、周瑜が江東の二張と呼ばれる2人を陣営に招くようにすすめてくる。このとき自ら訪ねていくと、張昭と張紘を配下に加えることができる。
訓練度と士気を上げる
武将に兵士を1だけ持たせて「訓練」を実行し、同じ月に「再編成」でその武将の兵士数を増やす。すると、1ヵ月後にその武将の訓練度が100、士気が70になる。ただし、武将の武力が低すぎると数値があまり上がらない。
武将を最前線に移動
移動させたい武将が敵国と隣接しているときに、計略の埋伏で、武将を敵国に潜入させる。移動させたい国の順番がきたら、撤退を選んでその武将を引き揚げさせるだけで移動する。
貂蝉を配下にする
忠誠度が100の王允が配下にいて、領土の長安を開発80以上、灌漑80以上、税率39%以下の状態にする。この状態で1月から3月のあいだに君主が長安にいると、貂蝉を配下にすることができる。
参考文献
三國志Ⅲハンドブック(光栄)