SSSG攻略日記

セガハードを一生遊ぶブログ

ファンタシースターII 還らざる時の終わりに ユーシスのシスコン白書

メガドライブの「ファンタシースターII 還らざる時の終わりに」のストーリーをダイジェストでお届けします。

男は悪夢にうなされていた。そこでは一人の少女が巨大な悪魔のような怪物と戦っている。男は動く事も声をあげる事もできず、その少女が悪魔に痛めつけられるのをただ見ているだけであった。少女が力尽きようとしていた時に目が覚めた。目覚めた男は、暗がりで溢れ出る涙を止められなかった。男の名はユーシス。勿論俺のことだ。今は、モタビアの首都パセオでエージェントとして働いている。

朝になってモタビアの総督に呼び出された。最近モタビアにバイオモンスターが多数出現しており、この星の未来にとって憂慮すべき事態となっていた。そこで俺は、バイオシステムにあるシステムレコーダーを取って来るように命じられたのであった。

家に戻って旅支度をしていると、ネイが心配そうな顔で現れた。バイオモンスターと人間の細胞を掛け合わせて生まれてきたネイは、人々から疎まれる存在だった。7ヶ月前に彼女が殺されかかっているのを俺が助け出し、それ以来一緒に暮らしていた。妹のような存在だった。今回は危険な任務なので一緒に連れて行くわけにはいかなかったが 「ユーシス、お願い!ネイも連れてって!ユーシスのためなら何でもするから!」 ネイはそう言って、入口で頑として動こうとしない。ネコミミで露出度の高いコスチューム、そして妹属性まで兼ね備えた、セガ最古にして最強の萌えキャラにそんなこと言われては、一緒に連れて行かざるを得ません。

東の街アリマーヤに行くと、そこは酷い有様になっていた。シュレーンにいるならず者が襲ったらしい。そして、ティムという娘がさらわれてしまったようです。一旦自宅へ戻ると、俺の任務を聞きつけたバイオモンスターのプロハンターだというルドガー・シュタイナーが仲間になりたいと言ってきたので、快く迎え入れた。ただし、俺のネイの半径5メートル以内は進入禁止。

シュレーンの最上階にはならず者の死体が何体も横たわっていたが、その中の一人が脅迫状を持っていた。読んでみると、ティムはニドのタワーに幽閉されているようだ。父のダラムは身代金を用立てるために、盗みや殺しを重ねていたらしい。ああ、ダラムって誰の事かと思ったら、パセオ近くの通路で通せんぼしてる男のことか。かつてはネイも殺そうとしていたというではないか。そ、それは許せん!

ニドのタワーの最上階でティムを発見。脅迫状を見せて父親の事を話した。父の元へ連れて行って欲しいと頼まれたが、ダラムはかなり人に恨まれているので、用心してティムの顔に布をかぶせて連れて行くことにした。ダラムのいる場所まで来ると、ティムは一人で父親に近付いていった。顔を隠しているため娘だと気付かず、金を要求するダラム。それをティムが拒否するやいきなり斬り殺してしまった……。殺したのが自分の娘だと気付いたダラムは、爆弾を使って自爆してしまう。これでオプタノの町へ行けるようになったが、さすがにこの展開は普通に引いた。しかし、こんなものはまだ序章にすぎなかった。

イオシステムに行く前に自宅に戻ると、アンヌ・サガと名乗る若い女性が仲間になりたいと訪ねてきた。学校を卒業したばかりの医者で、戦闘は苦手そうだが回復役としては使えそうなので仲間に加えた。いざ4人でバイオシステムへ潜入する。そして、地下にあったコンピューターから目的のシステムレコーダーを入手することに成功した。

パセオの総督の元にシステムレコーダーを持っていく。レコーダーの解析の結果、バイオシステムの事故の原因は、あまりにもたくさんのエネルギーがシステムに送られたため起こったものだという。その結果生物が急激な進化を遂げて、自然のサイクルから外れた本来存在してはならないものへと変貌してしまった。その生物の出現により、全てのサイクルが狂ったという事らしい。このエネルギーの急激な増加は、気温や雨の量ともリンクしている事が分かり、どうやら気温や雨量の調節に使われるエネルギーが、何らかの原因でバイオシステムに流れ込んでいるようだ。そして、それは何者かが意図的に操作しているとも考えられる。

生物学者のヒューイ・リーン、カウンタハンターのアーミア・アミルスキー、ジャンク屋のカインズ・ジ・アンが仲間になりたいと自宅を訪ねてきた。ネイの近くに男は置きたくないので、ルドガーOUT、アーミアINでハーレムパーティーを形成した。そこには下心なんてこれっぽっちもなかった。あるのは妹への歪んだ感情だけでした。というわけで、俺は調査のため、気象管理システム「アメダス」を目指すことにした。途中立ち寄ったゴミだらけのダンジョン「ロロン」の地下にいたモタビア人に自作のジェットスクーターを自慢された。これから海に行って試してみるというので見に行ってみたら、そこにはジェットスクーターだけが浮かんでいた。張り紙には 「僕達ゴミをいじる事そのものが好き。だからこれ要らない。誰かにあげる。」 と書いてあった。ありがたくいただいておいた。

自宅に戻ると、女泥棒のシルカ・レビニアが仲間になりたいと訪ねてきた。早速アンナとチェンジしてパーティーに入れて、武器屋などで盗みを働かせる。クエリスの街外れに住む研究者が、不思議なチューインガムの研究をしていて、モタビアの海に浮かぶ小さな島にあるマルエラリーブでガムを作れば海の中にも潜れるようになるという。都合よくジェットスクーターも手に入っていたので、マルエラリーブを取りにウーゾの島へと向かった。

ウーゾの断崖に生えていたマルエラツリーからマルエラリーブを手に入れて、クエリスの研究者に渡すと、たくさんできたからとお礼にそのガムをくれました。ここでシルカのレベルが9まで上がっていたのでレベル上げして10にする。そして、パセオにある友人の家でビジフォンを盗ませた。これはどこでもセーブができるようになる超便利アイテムである。これで、長いダンジョンの終盤でパーティーが全滅してコントローラーを投げつける事もなくなるだろう。この世界は、レベル的に存在しちゃいけないような強い敵が序盤に平気で出てくるのだ。マンカバーなどは一撃食らえばほぼ全滅状態になる。逃げられる確率も低い。マンカバーが出現した時の絶望感はダークファルスを遥かに超えていた……

俺達は、海にある地下水脈が湧き出ている地点を見つけた。そこでマルエラガムを噛んで海中へと潜る事にした。街で聞いた噂通り、アメダスは海底で繋がっていた。アメダスの最上部へと辿り着いた俺達の前にネイそっくりの女性が現れた。 「私はネイ・ファースト。私が生まれたのは2年前の事。人間と動物を掛け合わせる実験をしていた時、バイオシステムの物凄くたくさんのエネルギーが送られてきた。そしてできたのが私。人間は実験は失敗だったと言って私を殺そうとした。けれど私は逃げ延びて、バイオシステムからDNAを引き出してモンスターを作った。自分勝手に自然をいじり、命をもてあそぶ人間に復讐するために。だけど私の中には私を邪魔するもう一人のネイがいた。」 つまり、それがこっちのネイだということ。だから、こっちのネイも人間を憎んでいるはずだと。 「違う!違うわ!」 それをネイは否定した。自分はネイ・ファーストの中にいるのが辛くて分裂したのだと。

「私はこれ以上あなたにモンスターを生み出して欲しくないの。わかって!!姉さん!!」 しかし、圧倒的な強さのネイ・ファーストの前にネイは倒される。 「私はもうダメ……。ユーシス、お願い。私達みたいな悪魔を二度と造らないって約束して。平和なアルゴルでみんな幸せになってね……」 そう言ってネイは死んだ……

うわああああああああああああああああああああああ!!

正直言って、ネイのいなくなったこの世界がどうなろうとしったこっちゃなかった。しかし、ネイを殺した憎きネイ・ファーストだけは許せなかった。シルカに道具屋で盗ませておいたムーンアトマイザーで一時的にでもネイが復活できるという裏技も俺のモチベーションを上げたのでした。一撃ほぼ即死のネイソードは厳しかったが、どうにか勝利した。俺はもう一度ネイの名前を呼んだ。しかし、その叫びは空しくあたりにこだまするだけであった。俺は生きる希望を失った。

ネイ・ファーストの死によって、使われなくなったエネルギーがアメダスに流れ込んで、システムが爆発してしまった。自暴自棄になりつつパセオに戻ったが、アメダスの事故によって本来雨になるべき水が全て湖に流れ込んでいて、モタビア星は水没の危機にあった。総督はダムを開ければ最悪の事態は回避できるというが、コントロールが効かず誰かが直接開けに行く必要があるという。俺は別にいいんじゃね?と思いつつ、ヤケクソ気味に名乗りをあげた。このまま死んでしまおうと。パルマ政府が彼らをマザーブレインを狂わせた犯人と断定し追われる身となっていたので危険だったが、俺にとっては好都合だ。俺達はピアタのコントロールタワーにある4つのダムの鍵を入手してダム解放へと向かったのだった。

無事4つのダムの解放に成功した俺達の前に3体のアーミーアイが出現した。奮戦空しくプラズマリングで捕まってしまった。俺達はガイラという人工衛星に幽閉された。ここで死刑になるのを待てというのだ。ネイも死んでしまったし、それもいいだろう。と、その時突然ガイラが暴走をし始める。制御装置に向かったところ、この衛星がパルマ星に向かっていることが判明した。もうこのままバッドエンドでいいよ。

俺はまたあの悪夢を見ていた。目覚めると、目の前にはタイラーと名乗る宇宙海賊がいた。どうやら彼に救われたらしい。余計なことを。仲間も全員命に別状は無かった。そして、パルマ星消滅の瞬間のビデオを見せられた。そして、デゾリスにマザーブレインが最も苦手とする人物がいるという情報を教えてくれた。真犯人はそいつかもしれないと。俺達はパセオへと帰還した。そして、休む間もなくデゾリス星に向かうのだった。

セントラルタワーの屋上からデゾリス星へと飛び立つ。複雑なルートで利便性の悪いデゾリスのスペースポートでモジックハットを入手した。これをを被るとデゾリス人と会話できるようになる。翻訳こんにゃくみたいなものだ。早速アウクバルの街で聞き込みをしていたら、クレバスの向こうに全く年をとらない不思議な男性がいるというので行ってみる。 「ユーシスさんですね、お待ちしておりました」 入口に立っていた人物からそう言われる。どうやら、俺達が来るのが分かっていたようだ。地下室にあった機械の中からその男は現れた。ルツと名乗るその男は、アルゴル最後のエスパーらしい。実は、俺とルツは10歳の時にに会った事があるようだ。その時、俺は両親と宇宙を旅していたが事故に遭ったという。その時ルツは目覚め、光の力で俺を呼び寄せて甦らせたのだと。ルツを目覚めさせたのはアリサの悲鳴。アリサは、初代ファンタシースターの主人公だった女性。俺は彼女の最後の子孫であった。そして、俺がよく見ていた悪夢に出てきた女性こそアリサであり、アリサと戦っていたのがダークファルスであった。ダークファルスは敗れ去ったが、アルゴルを滅ぼそうと企む者は後を絶たない。ルツは俺に、見えなかった物が見えてくるプリズム「エアロプリズム」を手渡した。そして、邪悪な者に打ち勝つための武器を集めろと指示をした。ネイ、つまりは「~にあらず」という意味を持つ武器を。いや、俺の愛した妹の名を持つ武器を。

メノーブの神殿でネイクラウンとネイメットを、グアランの塔でネイエーメルとネイシールドを、ナバールの塔でネイエーメルとネイシールドを、イクトーの神殿でネイスライサーとネイショットをそれぞれ入手。8つのネイシリーズウェポンを集めた俺達は再びルツの元を訪れた。天国のネイよ、俺に力を分けてくれ。俺に光の力と闇の記憶を受け継ぐ資格を認めたルツは、事のあらましを語って聞かせてくれた。1000年前、アリサ達の戦いの後、アルゴルはひと時の平和を得た。人々は慎ましくも幸せな暮らしをしていた。しかし、マザーブレインの出現によって一変した。マザーブレインは多くの物を作り出し、人々は本当に大切な物を見失っていく。彼らはマザーブレインの作り出すものを奪い合い、優しいアリサの眼差しを忘れていった。人々はマザーブレインに依存し弱くなってしまった。そこにはアルゴルを破滅へと導く罠があるとルツは語る。しかし、誰が何のために仕掛けたのかはわからないという。そして、ルツから最後の武器ネイソードを譲り受けたのであった。

いざ邪悪な者の所へ。その迷宮の奥には宝箱が置いてあり、それを開けると不気味な笑い声が聞こえてきました。 「ハッハッハッハッハ!!ようこそ邪悪の罠パンドラの箱へ!この中には君達がダークファルスと呼ぶ災いの全てが封じ込められているのだ!」 どうやら相当やばい物を開けてしまったようです。そして禍々しい姿をしたダークファルスの実体が出現する。しかし、邪悪な心に支配されそうになるのをネイソードの光で打ち破り、どうにかダークファルスを撃破した。そしていよいよマザーブレインと対面する事になったのだ。

マザーブレインの醸し出す怪しい雰囲気に、俺達は押し潰されそうになった。しかし、アルゴルからマザーブレインを引き離すためにも引き下がる事はできない。そんな俺達の決意を聞いてマザーブレインは嘲笑する。 「くっくっく。何ておバカさんなの。私を壊したら世界中がパニックに陥るわ。私がいないとアルゴルの人達は何もできないのよ。一度贅沢な暮らしを覚えたら二度と元に戻れない。私を壊したら人々は惨めさに打ち震え、己の運命を呪いながら死んでいくのよ。それでもいいというのなら壊しなさい!!さあ!引き返すなら今のうちよ!」 勿論答えはノーだった。そして、俺達は戦いに勝った。俺達は、しばらく茫然としてマザーブレインのいた所に佇んでいた。アルゴルは遂にマザーブレインの支配から解き放たれたのだ。マザーブレインがコントロールしていたアメダスやバイオシステムはみんな役に立たなくなる。アルゴルには辛く厳しい暮らしが待ち受けているだろう。まあ、ネイがいないアルゴルなんて、俺にとっては地獄でしかないんだがな。

「ユーシス!!待ちなさい!!」 モタビアに帰ろうとしていた俺達をルツが呼び止めた。その声はいつになくこわばっていた。どうやらまたこの中に何者かがいるようだった。振り返ると、そこには大勢の謎の集団が俺達を出迎えていた。 「宇宙船ノアにようこそ。坊や達。」 どうやら、この集団がマザーブレインの生みの親らしい。しかもアルゴルの人間ではなく、地球という高度な文明を持つ惑星から来たという。しかし、地球という星はすでに無く、かれらは最後の子孫。彼らの首領らしき男が語り始める。彼らもまた心の中に住むダークファルスの力を抑えきれなくなり、憎しみあって思い上がり、自然を操る事に喜びを覚えた。しかし、最後の瞬間になってようやく自分達の過ちに気付く。滅び行く故郷の星を抜け出し彼らは彷徨った。ようやく辿り着いたのがアルゴルだった。そして、災いを知らずに平和に暮らすこの星の人々を羨ましく思い、そして妬んだ。そしてこの星を略奪する事を決意したのだと。

一通り話し終えると、男は襲いかかってきた。その瞬間ルツの力で残りの仲間達が俺の周りに転送される。こんなくだらないことのためにネイは命を落としたのか。そう思った次の瞬間、俺達は何百人といる地球人たちに向かって切りかかったのだった。きゃあ、地球人逃げて~!!

「愛する者を失う事の悲しみを、お前達にも味あわせてやる!」

「あなた方の瞳に戸惑いと哀れみが浮かんでいるのが見える。私はあなた達の行いを決して許さない!」

「ちくしょ~っ!俺達の、俺達のアルゴルをメチャクチャにしやがってぇ!」

「私は運命の奴隷にはならないわ!未来は自分の手で切り開いてみせる!!」

「お前たちは生きていくことの醜さを見せつけてくれた。けれど、僕たちは命の美しさを決して忘れない!!」

「滅びゆく者は滅びよ!これが私のあんたたちへのせめてもの手向けの言葉よ!!」

還らざる時の終わりに、彼らは一体何を見るのだろうか……

(おしまい)