発売日: 1995年7月28日
販売: コナミ
機種: セガサターン
ジャンル: スポーツ（野球）
価格: 5800円
製品番号: T-9502G
アナウンサーの実況をいち早く取り入れて、実況を野球ゲームには無くてはならないものにした人気の野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズが、セガハードに初参戦。プレイステーションで発売されいていた「実況パワフルプロ野球'95」のマイナーバージョンアップ版で、最新のデータに更新しただけでなく、自動でミートカーソルを合わせてくれるロックオンや、練習用のキャンプモードなどの新システムも追加されている。シリーズお馴染みのサクセスモードはまだありませんでした。
シナリオモード
エンディングを見るにはペナントレースではなく、シナリオモードを全てクリアする。シナリオモードは難易度設定などができず、走塁や守備はマニュアルだし、ミートカーソルもロックオンにできません。また、プレイステーション版とはシナリオの内容が違っているだけでなく、プレイする球団が固定となっている。プレステ版では、すべてのシナリオをチームを自由に選んでプレイできたようです。
こちらの動画に全シナリオをまとめています。リアルの試合結果も紹介しているので、興味ある方はどうぞ。
シナリオ1 トンネルを抜けろ（巨人）
難易度★★★☆☆
巨人で阪神と戦う。状況は8回裏の攻撃、2-4の2点ビハインドで無死走者なし、打順は4番の落合から。阪神は抑えのエース古溝を投入している。実際の試合では8回に3点を取って逆転し、そのまま逃げ切っています。攻撃が2回残っているし、巨人は打線がいいのでそこまで大変ではないだろう。木田の代打には村田あたりが適任。
シナリオ2 長い夜（中日）
難易度★★★☆☆
中日で阪神と戦う。状況は7回裏の攻撃、0-2の2点ビハインドで無死走者なし、打順は1番からの好打順。阪神の残りの投手が古溝と郭李だけなので、球数を投げさせて消耗させるのが常套手段。延長に持ち込めたらこっちのもの。1番の立浪が絶不調なので、交代するのも手。5番のパウエルが好調なので、その前にランナーをためておきたいところです。実際の試合では、8回に同点に追いついて、延長14回でサヨナラ勝ちを収めている。
シナリオ3 ルーキー快投！（広島）
難易度★★☆☆☆
広島で阪神と戦う。状況は9回裏の守備、2-2の同点で無死走者なし。投げるのは当時ルーキーだった山内。打順は4番広沢から。CPU相手ではそうそう打たれることはないので問題はない。低めに投げておけば一発も怖くないです。実際の試合では、延長線に突入して11回に勝ち越した広島が勝利しています。
シナリオ4 重量打線を止めろ！（ヤクルト）
難易度★★☆☆☆
ヤクルトで巨人と戦う。状況は9回裏の守備、3-2の1点リードで無死1塁。打順は6番のマックから。投げるのは抑えの切り札高津。実際の試合は高津が踏ん張ってヤクルトが逃げ切り勝ち。高津は不調ですが、そうそう打たれることはないでしょう。唯一の不安は失投が真ん中に入っての長打ですが、まあ、負けたらやり直せばいいだけですし…
シナリオ5 新・浪速の助っ人（阪神）
難易度★★☆☆☆
阪神で中日と戦う。状況は延長10回裏の攻撃、4-4の同点で無死走者なし。打順は4番のグレンから。投げるのは抑えの切り札落合。実際の試合ではグレンがサヨナラホームランを打って阪神が勝利しています。やはりここは、グレンの一発に期待したいところです。チェンジアップが来たらビッグチャンス！
シナリオ6 奇蹟を呼べ！（横浜）
難易度★★★★★
横浜で広島と戦う。状況は5回裏の攻撃、2-8と大量6点ビハインドで無死走者なし。打順は1番からの好打順。シナリオモード最大の難所。時間的余裕はまだあるとはいっても、ロックオンが使えないこのモードでは、そう簡単には打てません。横浜打線がいいのがせめてもの救いですが、かなりの回数失敗し続けました…。実際の試合では、6回までの同点に追いつき、9回に勝ち越されながら、9回裏に逆転サヨナラ勝ちを決めています。
シナリオ7 突破口を開け！（西武）
難易度★★★★☆
西武で日ハムと戦う。状況は8回表の攻撃、0-3の3点ビハインドで無死走者なし。投げるのは日ハムのエース西崎。打順は5番デストラーデから。シナリオモード、パ・リーグでは最難関のシナリオ。残り2回で3点はかなり厳しいです。実際の試合では垣内のホームランで同点に追いつき延長線に、決着つかず3-3の同点に終わっています。9回デストラーデまで打順が回る展開なら大チャンス。清原が絶不調なのが地味に痛いです。
シナリオ8 奪三振王誕生！（オリックス）
難易度★★★☆☆
オリックスでロッテと戦う。状況は9回裏の守備、1-1の同点で一死満塁の大ピンチ。投げるのは、この試合で19奪三振の日本新記録を樹立した野田。打順は1番山中から。さすがに満塁なので、ワンヒットでサヨナラなので、できるならば三振を狙っていきたいが、まあ打たれたらやり直せばいいだけです。実際の試合では、この大ピンチは抑えたものの、延長10回にサヨナラ負けを喫して、日本記録に華を添えることができませんでした。
シナリオ9 守護神登場（近鉄）
難易度★☆☆☆☆
近鉄でロッテと戦う。状況は9回裏の守備、5-4の1点リードで一死一、二塁の一打同点のピンチ。投げるのは守護神赤堀。打順は8番五十嵐から。万が一を考えて三振を狙っていくのが無難だが、バッターも大したことないので、低め（やや甘め）を打たせてダブルプレー狙いでも問題ないでしょう。実際の試合も近鉄が逃げ切っています。
シナリオ10 熱パ・嵐の開幕！（広島）
難易度★★★☆☆
ダイエーで西武と戦う。状況は9回表の攻撃、8-10の2点ビハインドで一死三塁のチャンス。投げるのは橋本。打順は8番小久保から。小久保でタイムリーヒットを打って、上位打線に繋いでいきたいところです。実際の試合では、ダイエーが9回に同点に追いつき、延長10回で勝ち越しています。
シナリオ11 土壇場の意地（ロッテ）
難易度★★☆☆☆
ロッテで近鉄と戦う。状況は9回裏の攻撃、2-3の1点ビハインドで一死一塁。投げるのはパウエル。打順は8番定詰から。下位打線なのが若干厳しいが、パウエルはチェンジアップを多投してくるので打ちやすいです。実際の試合では、ロッテが9回に逆転サヨナラ勝ちを決めています。
シナリオ12 初勝利を穫れ！（日本ハム）
難易度★★★★☆
日ハムでオリックスと戦う。状況は12回裏の攻撃、3-4の1点ビハインドで一死走者なし。打順は2番渡辺から。当時の規定でパ・リーグは延長が12回までなので、2点を取らなければならい。俊足の渡辺はセーフティーバントを狙うのも一興。成功したら盗塁も決めておきたい。4番田中はチャンスに強いので、その前にランナーをためておけばビッグチャンスです。実際の試合も、田中の3ランホームランで逆転サヨナラ勝ちを決めています。
というわけで完全クリア。この後スタッフロールが流れます。
参考文献
実況パワフルプロ野球'95 開幕版 Jリーグ実況ウイニングイレブン 完全攻略本（徳間書店）
