本日はセガサターンで発売された横スクロールシューティングの傑作「サンダーフォースⅤ」の発売から25周年ということで、セガハードの横スクロールシューティングのベスト&ワースト10を紹介します。評価ポイントは、今回はいつもとは違って、読者レース、ソフトレビュー、売上本数から新たに導き出した総合評価となっています。
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ランキング
BEST & WORST #10
ワースト10位 サンダーフォース ゴールドパックⅠ
メガドライブを代表する名作シューティング「サンダーフォース」の「Ⅱ」と「Ⅲ」のカップリングソフト。移植度は完璧に近いが、オープニングムービーと初心者向けのキッズモードくらいしか追加要素はない。ソフトレビューで酷評され、平均点が横シューで最低だったこともあって、まさかのワーストにランクインしてしまいました。
ベスト10位 グラディウス DELUXE PACK
こちらは横スクロールシューティングといえば一番に名前の上がる不朽の名作「グラディウス」の「Ⅰ」と「Ⅱ」のカップリングソフト。アーケード版を忠実に移植し、オープニングムービーやスタッフロールを追加。画面は3タイプから選べます。10年近く前の作品ながら、その面白さは色褪せていませんでした。
BEST & WORST #9
ワースト9位 ファイアームスタング(MD)
アーケードゲーム「USAAFムスタング」の移植版。第2次世界大戦を舞台に、アメリカの名機ムスタングを操って、日本やドイツ軍と戦うという、どこかで聞いたような設定の横スクロールシューティング。背景の多重スクロールもしっかりと再現して頑張ってはいたものの、2人同時プレイは削られています。
ベスト9位 慶応遊撃隊(MCD)
こちらは時代をさらに遡り、幕末を舞台にした奇想天外でコミカルな横スクロールシューティング。バニーガールと江戸時代という組み合わせの妙に、主人公の声を担当していた当時新人だった菅野美穂の独特な演技など、かなりインパクトの強い作品で、カルトな人気を誇るゲームの一つとなっています。
BEST & WORST #8
ワースト8位 インセクターX(MD)
昆虫をモチーフにしたシューティングゲーム。コミカルタッチだったアーケード版を一新し、メカニカルでリアルなタッチに変貌。BGMもオリジナルのものに差し替わっていて、ゲームの雰囲気は完全に別物。元々は「ダライアス」の昆虫版という企画だったので、こちらが本来の姿ともいえます。
ベスト8位 沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS(SS)
コナミのデラックスパックシリーズ第4弾は、名作「グラディウス」の続編にあたる「沙羅曼蛇」の2作と「ライフフォース」の3本立て。基本2本立てのシリーズにあって、3本セットでお得感があり、「沙羅曼蛇2」にいたっては、前年に稼働したばかりの新作。しかしながら、新作なのにいらない子扱いされていました。
BEST & WORST #7
ワースト7位 ダライアスⅡ(SS)
2画面筐体のゲームを、ズームシステムによって強引に再現。しかし、大画面テレビが珍しかった当時の家庭のテレビでは、全画面表示では細部がみづらくて弾が避けにくいし、かといってズームで拡大すると画面はじの敵が確認できなくなります。せめて一画面対応モードがほしかったところです。
ベスト7位 ダライアスⅡ(MD)
同じ「ダライアスⅡ」のメガドラ版が、ベストの7位にランクイン。サターン版と比べると移植度という点では大幅に劣るものの、遊び安さでは遥かに優れています。ただし、移植度をめぐっては評価が二分しており、特にPCエンジンの「スーパーダライアス」を引き合いに出されることも多かったです。
BEST & WORST #6
ワースト6位 アトミックロボキッド(MD)
近未来を舞台に、ユーモラスな子供ロボットが活躍するという、UPLのアーケードゲームの移植版。多彩で豊富なステージ数は、メガドラのシューティングでも屈指のものだが、自機の大きさもあって難易度は高め。特に、対戦モードの敵の動きがかしこすぎます。かなりクセのある操作性も難がありました。
アーケード版の登場から11年目にして、ようやく家庭用に完全移植版が登場。低価格ながら、開発者による攻略も収録したトレースモードや、アレンジBGMなど、家庭用のオマケ要素も充実。バグ技まで再現した移植度も完成度が高く、復刻ものでは最上位となりました。
BEST & WORST #5
ワースト5位 アローフラッシュ(MD)
戦闘機とロボットの二段階変形に、当時流行していたギャル要素を加えた、セガのメガドライブオリジナルのシューティングゲーム。力の入ったオープニングデモ、巨大戦艦の墜落シーン、ラインスクロールなどの視覚効果と、見た目はかなり派手な作品だが、ゲーム自体は単調な展開で平凡なデキでした。
ベスト5位 ダライアス外伝(SS)
人気のダライアスシリーズの第3弾。アーケード版が、これまでの複数画面から一画面に変わったことで、家庭用への移植はスムーズに。若干の読み込みと処理落ちが気になるものの、シリーズ最高傑作の呼び声も高いこのゲームが、ほぼ完璧な移植度で遊べます。難易度の高さもそのままです。
BEST & WORST #4
ワースト4位 超兄貴 ~究極…男の逆襲~(SS)
PCエンジンで発売され、そのあまりのインパクトに一部で熱狂的に支持されていた「超兄貴」が、実写取り込みになってサターンに登場。しかし、実写になったことであまりに生々しくなってしまい、拒絶反応を起こす人が続出。このノリに耐えられれば、違う世界が見えてくるかもしれません。
ベスト4位 サンダーフォースⅤ(SS)
メガドライブで大人気だった、横スクロールシューティングの傑作「サンダーフォース」がセガサターンで復活。美しいポリゴンで描かれた巨大なボスとのバトルなど、次世代機ならではの演出も取り入れて、さらなる進化を見せてくれました。ゴールドパックで好評だったキッズモードも搭載し、初心者も安心です。
BEST & WORST #3
ワースト3位 ヘビーユニット メガドライブスペシャル(MD)
東宝のメガドライブ唯一の作品。基本ゴジラなどの自社作品を題材にしたゲームが多い同社だが、これはタイトーのアーケードゲームのアレンジ移植で、ゴリゴリのシューティングゲーム。一度死んでパワーアップがなくなると絶望的になるゲームバランスの悪さが不評で、変形することにもあまり意味がありませんでした。
ベスト3位 スーパーファンタジーゾーン(MD)
セガの横スクロールシューティングの代表作「ファンタジーゾーン」が、パワーアップしてメガドライブに登場。世界観やシステムは原作を踏襲しつつ、違和感なくパワーアップしている新ステージや新ボス、豊富な新兵器などでゲームを再構築。業務用にも見劣りしない絶品の作品となりました。
BEST & WORST #2
ワースト2位 カース(MD)
豊富な種類のパワーアップがウリだった、マイクロネットのメガドライブ参入第一弾となる横スクロールシューティングゲーム。しかし、パワーアップも使えるものが限られており、面数の少なさや、自機のもっさりした動きなどもあって、メガドライブの読者レースの初期には、最下位四天王の一角をまかされるほどでありました。
ベスト2位 サンダーフォースⅢ(MD)
前作であまり評判のよくなかったトップビューを廃して、完全な横スクロールシューティングとなって生まれ変わったサンダーフォースの3作目。メガドラでは初となるラインスクロールが非常に衝撃的で、グラフィック面のインパクトは抜群。ゲームとしての完成度も高く、メガドラを代表するシリーズの一つとなりました。
BEST & WORST #1
ワースト1位 XDR(MD)
読者レース最初期から最下位争いを繰り広げ、最終的にもワースト2位という地位を確保したメガドラ最悪のシューティングゲーム。ゲーム展開、背景、敵の動きなどがどれも単調でいいところがない。このゲームで業界に参入してきたユニパックは、これ一作のみで退場することになりました。
ワースト1位 サンダーフォースⅣ(MD)
サンダーフォースがワンツーフィニッシュ。横スクロールシューティングでは最高の売上を記録したのが功を奏して、フォーがトップとなりました。上下スクロール、面セレクト、スピード調節などの新機能が盛り込まれており、特徴である派手で美麗なグラフィックは健在。その正統な進化が評価されました。
まとめ
というわけで、予想通りセガハードの横スクロールシューティングといえばの「サンダーフォース」が上位を独占しました。ちなみに、いつもの読者レースだけから算出した評価値では、「サンダーフォースV」が1位となります。他には、「ファンタジーゾーン」「ダライアス」「グラディウス」といった、老舗の名作シリーズが、それぞれ複数ランクインしており、中々他の中堅どころが付け入る隙きがなかったようです。そんな中で「慶応遊撃隊」の奮闘は立派でした。ちなみに横シュー四天王以外のそれ以外のランクはというと、「戦国ブレード」が12位、「ゼロウイング」が13位、「鋼鉄帝国」が15位、「バトルマニア大吟醸」が18位、「重装機兵レイノス」が19位、「メタルブラック」が20位となっています。ワーストは納得の「XDR」でした。
ちなみに、ドリームキャストでは、横スクロールシューティングはほとんど発売されておらず、「BORDER DOWN」なども読者レース終了後の発売で対象外となっており、対象ソフトが一つもありませんでした。