SSSG攻略日記

セガハードを一生遊ぶブログ

サードパーティー通信簿 第5回 コナミ

本日は、コナミが「T.M.N.T.リターン オブ ザ シュレッダー」でメガドライブに参入して30周年ということで、サードパーティー通信簿のコナミ編をやってみようと思います。メガドライブ時代は、参入こそしたものの、ナムコ同様にメガドラには二線級のソフトばっかり出していた印象でした。セガサターン以降はかなり質が上がったものの、過去のリメイク作品も多かった印象です。果たして実態はどうだったのか探っていきましょう。

動画


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動画でもまとめてあります。動画では、コナミの評価ベスト5とワースト5のソフトや、発売全作品の紹介もしております。

ソフト発売本数

初参入はメガドライブ時代の1992年で、参入タイトルは「T.M.N.T.」でした。MD時代は年5本、SS以降は年7本とコンスタントにソフトを出し続けましたが、セガがDCの生産中止を発表した2001年以降は、パタリとセガハードへのソフト供給は止まりました。その辺の冷徹さは、いかにもコナミといった感じがします。

ゲームの品質

読者レースの最高評価は「ポップンミュージック4」、専門誌レビューの最高評価は「ポップンミュージック1」で、読者レースの最低評価は「がんばれ!ニッポン!オリンピック2000」、専門誌レビューの最低評価は「ヘンリーエクスプローラーズ」でした。7割り近くの作品が、読者レースで7点台から8点台の間に分布しており、外しも少ないが、大当たりも少ないという感じの評価値となっています。

ソフト売上本数

ときめきメモリアル」こそ30万本の大ヒットとなったものの、10万本を超えたのはそれだけで、意外とセガハードでは売れていません。売上上位の顔ぶれを見ても、売れそうなタイトルがそれほどなかったのも事実で、「パワプロ」が思ったほど売れていないこと以外は納得の結果とも言えます。「パワプロ」の伸び悩みに関しては、常にPS版の後追いだったことも要因でしょうか。

顧客満足度

移植希望でトップ10入りしたのは全部で9作品で、その内5本がセガハードに移植されています。しかし、メガドラ時代に移植希望されていた作品をセガサターンでリメイクした作品ばかりで、ユーザーの希望を完全に叶えたとは言い難いものがあります。そもそもセガサターン期には、移植希望にコナミの名前が出てくることがほとんどなく、「ポリスノーツ」がランキングから消えてから、「ときメモ2」までかなり空白の期間が続きました。セガサターン以降でトップ10入りしたのは、「ときメモ2」「メタルギア」「ビーマニ」だけで、いずれも移植は実現していません。

ジャンルの多様性

ジャンル的に最も多かったのはシューティングで、次いでアドベンチャー、スポーツ、音楽、アクションといった如何にもコナミらしいジャンル構成となっています。ジャンルは大手メーカーらしく多岐に渡っていますが、シミュレーションと格闘ゲームは苦手としていたようです。ジャンル的に評価の高かったのは、「ポップンミュージック」が軒並み高かった音楽と、小島監督作品の評価が高かったアドベンチャーとなっています。

総合評価

発売本数自体はサードパーティーの中でも上位でしたが、自社のエース級作品の出し惜しみや、ライバル機種優先な姿勢もあって、売上やユーザーからの評価はそこまで高くはありませんでした。とはいえ、ハズレの少ない安定した品質はさすが大手といった感じで、リメイク作品が多かったというのも、シューティング全盛時代の往年のコナミが好きというファンには嬉しいところだったのかもしれません。